2016年01月28日

和菓子オンアイス第8弾・冨貴豆(山形県山形市)

というわけで、久々の正統派「和菓子オンアイス」ネタです。

久しぶりなので念のため説明しときましょうね。

【和菓子オンアイスとは・・・】
友人に京都から阿闍梨餅を送る代わりにその土地のお菓子を送ってもらい、
それをバニラアイスの上に乗せて食べ、感想を述べるという近年(アヒルを中心として)流行っている遊び。
阿闍梨餅を焼いてアイスの上に乗せて食べたら美味しかったことに端を発する。
現在もトレード相手を絶賛大募集中。
相手が見つからない場合は一方的に阿闍梨餅を送りつけ、お返しを要求することもある(進物テロ)。


ちなみに以下、これまでのオンアイス。

和菓子オンアイス第7弾・冷凍焼き芋(茨城県つくば市)
和菓子オンアイス第6弾・シァンルル(北海道帯広市)
和菓子オンアイス第5弾・木守(香川県高松市)
和菓子オンアイス第4弾・瓶詰めプリン(東京都町田市)
和菓子オンアイス第3弾・金覆輪(兵庫県宝塚市)
和菓子オンアイス第2弾・むらすゞめ(岡山県倉敷市)
すべてはここから始まった→阿闍梨餅オンアイス

ここに登場したお菓子の名で検索して当ブログを訪問される方がたまにいらっしゃいますが、
素晴らしいお菓子たちがことごとくアイスに乗っているのをご覧になって一体どうお思いなんでしょうか。
わ〜私もやってみよ♪と思ってくだされば幸いですが、
けしから〜ん!なんてことになっていたらどうしよう・・・とふと不安になったりもします。



さて、今回送って下さったのはシァンルルに続いて2度目のご参加になります、札幌在住のMさんです。
山形に行ったわけではないそうですが、
オンアイス用に狙っていたという山形のお菓子を見つけて送ってくださいました。

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▲なま物なので早く食べなければならないことを猛烈にアピールしてくる外箱

一体「なま物」とは何なのでしょうか。まさか生の・・・魚卵とか?
Mさんならやりかねないような気がするので怖いです。

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▲「冨貴豆」とあります。豆のお菓子でしょうか。

この箱の大きさと雰囲気から、なんとなく我が故郷の名菓、
日本一美味しいけど日本一日持ちのしない(と説明書に書いてある)
巴堂のぶどう餅」を思い出し、
なんかそんなおまんじゅう系かな?と思いながら箱を開けると

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▲こっ、これは・・・盛大に予想を裏切る中身

豆が、ただ豆だけが、ぎっっっしりと(ちょっと寄って)入っております。
箱に紙をしいて豆を詰めてあるだけ、それ以外の余計なものは一切ありません。
すべてが過剰なこの時代にあって、何という潔さでしょうか。

というかこのようなお菓子を初めて見ました。
豆を炊いてあるようですが、甘納豆とも少し違うようです。

そのまま少し食べてみました。
ほっくりとした歯応え、自然な甘み、そして最後にみずみずしい青豆の香りが口の中に広がります。
おいしーい♪
豆本来の甘みと香りが生きています。
これは確かに「豆のなま菓子」、フレッシュさが身上でしょう。早く早くと言うのも分かります。

あ、もう一口・・・となりそうなところをぐっとこらえ、アイスの上へ。

IMG_1293_1

▲ってこれで良いの??

オンアイスというかトッピングですな。
すでに美味しそうです。
アイスとお豆をうまく絡ませて一口。むむっ、これは・・・

ずんだシェイクや・・・!!!

東北へ行ったときに堪能した、私の大好きなずんだシェイクの味です!!
いや、もちろんずんだは枝豆、こちらはえんどう豆なので、
別のものであることは分かっておりますが、
アイスが口の中から消えたあとに残る豆の香りとつぶつぶ感がよく似ています。
これをこのままカカカカッとつぶしてぐっちゃぐっちゃと混ぜれば
ずんだシェイクになるのでは・・・と一瞬スプーンを握りかけましたがやめました。

先ほどそのまま一口食べたときには分かりませんでしたが、
よく味わうと、豆の中にもほっくりとやわらかく炊けているところと、
豆らしい固さの残っているところがあって、
固いところの歯応えがまた良いアクセントになっています。
これはシェイクにしてしまっては味わえない美味しさです。

それに豆自体の甘さはほんのりなので、アイスと混じってもくどくなりすぎず、
たっぷり乗せて食べることができます。
上の写真だと豆がちょっと少なかったので、おかわりして頂きました。

冨貴豆(ふうきまめ)は明治末期の山形で生まれたお菓子だそうです。
えんどう豆を砂糖で炊いたもので、こちらの「まめや」さんのラベルを見ると
原材料「青えんどう豆、砂糖、食塩」と非常にシンプル。
しかし田舎の素朴なお菓子という以上の美味しさとオリジナリティがあると思います。

私は知りませんでしたが、東北では有名なお菓子なんでしょうか。
お茶請けにそのまま食べるのが一般的なのかな(ってまあ普通そうか・・・)。
でもこれ、山形の観光地でソフトクリームの上にトッピングして売ったらどうだろう。
色もきれいだし、案外売れそうな気がします。

うーん、これは美味しい。
さすが、Mさんがオンアイス目線で探し当てただけのことはあるわ。
Mさん、どうもありがとう!!

たっぷりアイスに乗せてもさすがに1日で食べきれなかったので、
密封して冷蔵庫に入れました(そうすると少し日持ちするそうな)。

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▲そして今朝ふと思いついて、トーストの上に乗せてみた。ちょっと見た目アレですが・・・

小倉トーストがあるんだから、これもいけるだろうと思ったけど、
思ったとおり美味しかったです。

あれ?
この企画って、和菓子オン・・・なんだっけ?

というわけで2年目にしてオンするものにもされるものにも見境なくなって参りましたが、
私自信は24時間365日臨戦態勢で、今後も皆様からのご参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。




タグ:おやつ
posted by アヒル at 00:00 | Comment(6) | 感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
開けた時の驚きも別な意味で感動するでしょう。
素敵なお返しについても言及しようよ。こだわりの妹氏にも羨ましがられたレア物だったし!
Posted by musique at 2016年02月12日 17:07
◆musiqueちゃん

いやもう、開けた一瞬固まってから大笑いしちゃったよ。インパクトすごいよね。
お返しのあれってそんな有名なレア物だったのか。確かに京都以外では手に入りにくいよね。
でも今回写真撮ってなかったんで、また次回買った折には忘れずに紹介させていただきます。
Posted by アヒル at 2016年02月12日 21:59
冨貴豆とはまた高貴なお名前。
たいへん美味しそうなので、オントースト企画もぜひ続けて欲しいです。
トーストだったら(私がまねをして)毎朝楽しめるし。
Posted by makiko at 2016年02月14日 16:33
◆makikoちゃん

当て字らしいけど、よい名前のお菓子だよね。
オントーストはアイスよりさらに合う合わないがあって難しそうだよ。
でもジャムとかプリンとかゲル系のものはアイスよりむしろトーストに合うかもしれない。
朝がちょっと楽しくなるよね笑
Posted by アヒル at 2016年02月14日 21:43
そういえばトーストにバニラアイスをのせて、黒蜜ときなこをかけると美味しそうだ。なんてもうすでに何が目的なのか分からない発想が浮かんでしまいました笑 今週末にでもやってみようかな。
Posted by makiko at 2016年02月15日 12:19
◆makikoちゃん

それは確かに美味しそうだがもはや何がしたいのか分からないね笑
しかも急いで食べないとアイスが溶けてきてベッタベタになりそう。
やったらここにでもレポ書いてね^^
Posted by アヒル at 2016年02月15日 23:13
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